スポーツ障害の基礎知識
スポーツ障害とは
スポーツ障害とは、同じ動作を長時間、そして長期間繰り返し行うことで特定の部位を痛めてしまうことです。
医学的には「使いすぎ症候群」とも呼称され、世の中にいる全てのアスリートに起こりうる可能性があります。
多くのスポーツ障害は、誤った動作姿勢や動作の繰り返しなどがありますが、アスリート本人や指導者も気づかない運動時間・練習方法が問題の場合もあります。
運動後の疲労の軽減として考えられがちな整理体操を含むクールダウンですが、実際はスポーツ障害の予防や、捻挫や骨折などのケガを未然に防ぐためでもあります。
スポーツ障害の原因は、疲労や過度な負荷です。
運動の直後に十分な時間をかけたストレッチを行いながら、痛みや不快な箇所はないか、不調部分を確認する作業を取り入れましょう。二次的な所見として自宅に戻ってお風呂に入った後にもストレッチを取り入れる事が大事です。
アキレス腱炎、アキレス腱周囲炎(腱膜の炎症)
スポーツ障害が起きやすい部位は下肢です。とくに捻挫や骨折につながりやすいのがアキレス腱の障害です。
普段スポーツをしている方の多くが、ふくらはぎの筋肉痛やつっぱりを感じたことがあるはずです。
アキレス腱はふくらはぎにある腓腹筋・ヒラメ筋と踵の骨とを結ぶ人体で一番太い腱で、ふくらはぎの筋肉の収縮を足の踵に伝える大切な役割があります。
アキレス腱炎、アキレス腱周囲炎は、主にプレイ中にジャンプが多いバレーボールやバスケットボール、陸上競技の中でも短距離走・飛躍種目などに多くみられます。
アキレス腱炎はアキレス腱自体に炎症が起きている状態で、アキレス腱と踵との付着部から約3cm上部分が腫れます。
アキレス腱周囲炎は、アキレス腱を覆っている組織であるパラテノン部分の炎症です。
どちらの症状も左右の踵やふくらはぎを見比べると、明らかに腫れているのが分かりますが、初期の段階だと痛みを感じるタイミングが様々なため気づきにくいのが特徴です。
「準備体操や運動の初めには痛みや違和感を感じるが、プレイに集中すると気にならない」「朝だけ痛みを感じる」など、人により異なります。
そのままの状態を放置してしまうとアキレス腱断裂などのケガにつながる恐れもあります。アキレス腱に痛みを感じたら、すぐに痛みが出る動作は避けアイシングが必要です。
その他のスポーツ障害
・野球肩(捻挫・肉離れ)
野球肩は、野球の投球動作だけに起こるのではなく、テニスのサーブやバレーボールのアタックなどで起きる肩関節の障害です。炎症の部位によって、肩の前や後ろ、胸筋、肩甲骨周囲の筋肉に痛みが現れます。上腕筋の緊張も始まると野球肘に連動する恐れもあるので早期対処が必要になります。
・ジャンパー膝(捻挫・半月板損傷・肉離れ)
ジャンパー膝とは、ジャンプはもちろんのこと、ダッシュなどで膝に負担がかかった際に起きる障害です。膝の伸縮時に太ももが収縮しますので、大腿四頭筋が脛の骨を引っ張る仕組みに耐えられず、膝のお皿の下が痛み出します。肉離れ傾向になると内転筋の股関節付近(内モモ裏のお尻の付け根)で追加発生する場合もありますので注意が必要です。
・シンスプリント(腱膜炎症より裂傷による骨折)
シンスプリントとは、ランニングを行った際に脛(すね)に痛みが走る障害のことで、ジャンプ競技や長距離走などのアスリートによく見られます。激しい痛みを伴うものでなく、鈍い痛みが特徴です。
この痛みのもとは骨膜の炎症によるもので、たいしたことないと誤った自己判断をされがちです。
腱膜炎症の間に処置を受ければ回復は速いですが、腱膜裂傷になると骨折の類になるため直前の試合はおろか1シーズン運動が出来ない人もいます。 またシンスプリントは、偏平足の人に起こりやすい障害でもあります。足が重い、試験期間で部活がないのに足が重だるいと感じているなら早期対応が必要です。
上記のスポーツ障害の他にも、野球肘やテニス肘、オスグッド・シュラッターなどがあります。
放置してしまうと、慢性化しやすいのがスポーツ障害です。
正しい治療を受け、より良いパフォーマンスに活かしましょう。
土浦市にある当院では、スポーツ障害に加え、腰痛や肩こり、ぎっくり腰、交通事故によるむちうちなどの施術も行ってます。
スポーツ障害になってしまうと、自分が理想とするパフォーマンスの発揮が難しくなりますので、早期に施術を行い、改善をすることが大切です。土浦市やその周辺地域にお住まいの方で、スポーツ障害でお悩みの方、スポーツ障害かなと感じる方がいましたら、是非お気軽に当院にお越し下さい。
そして当院で、スポーツ障害からくる痛みや不快感を緩和し、スポーツを思う存分楽しんで下さい。